理論計算による新設計法で凝集誘起発光色素の開発に成功 見たい対象だけ光らせる分子イメージング蛍光色素の自在設計
要点 化学反応経路を予測する理論計算により、新規な凝集誘起発光色素を開発 光る分子の設計ではなく、光らない反応経路を持つ分子の探索という逆転の発想 理論計算と情報科学の融合による機能性蛍光色素の設計に期待 概要 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の岩井梨輝大学院生、小西玄一准教授、京都大学...
View Articleコバルト酸鉛のスピン状態転移、電荷移動転移を発見 負熱膨張材料などへの応用に期待
要点 特異な電荷分布を持つペロブスカイト型酸化物コバルト酸鉛 圧力の印加でスピン状態転移と電荷移動転移が生じることを発見 同時に体積収縮を観測、新規負熱膨張材料への期待 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所の酒井雄樹特定助教(神奈川県立産業技術総合研究所常勤研究員)、東正樹教授、Zhao Pan(ザオ...
View Article酵母プリオンタンパク質のアミロイド線維形成を直接観察 関連する病態の解明など多様な波及効果に期待
要点 タンパク質異常のアミロイド線維は多くの病気に関係するが、仕組みが不明 出芽酵母のアミロイドタンパク質のアミロイド線維形成の観察に成功 アミロイド線維が関わる病態の解明などさまざまな展開が期待される 概要 東京工業大学 生命理工学院...
View Article大蒸発の果てに小さな衛星群が残る 天王星の衛星形成を再現する理論モデルを構築
要点 天王星が軌道面から98度傾いて自転、衛星の軌道面も同様に傾いて回る謎。 天王星への巨大衝突で大蒸発がおこることに注目し、質量、軌道分布を説明する衛星形成の新モデルを構築。 モデルは海王星や太陽系外の氷を多く含む惑星の新たな標準モデルとなり得る。 概要 東京工業大学 地球生命研究所の井田茂教授は、京都大学の上田翔士研究員(現・神戸大学 大学院理学研究科...
View Article高分子電解質のシャボン玉を使ってEUV(極端紫外線)発生に成功 コンパクトな量子線源となることを期待
要点 高分子電解質の「シャボン玉」を鋳型にしてスズ薄膜球を作成、レーザーを照射してEUV発生に成功 EUV発生高効率化に不可欠な極低密度スズを信頼性高く、安価に合成 現在の13.5 nm光だけでなく、次世代の6.x nm光や他の量子線発生にも適用可能なレーザー用ターゲット 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の長井圭治准教授、クリストファー マスグレイブ特任助教(現...
View ArticleCASE時代に向けて「デンソーモビリティ協働研究拠点」を設置し先端研究を加速
東京工業大学と株式会社デンソー(以下「デンソー」)は、「デンソーモビリティ協働研究拠点」(以下「協働研究拠点」)を4月1日に設置しました。...
View Article超希薄燃焼と水噴射でガソリンエンジン熱効率52 %を達成 温度成層化によるノッキング抑制と冷却損失低減効果
要点 空気過剰率を上げた超希薄燃焼ガソリンエンジンに筒内水噴射を適用 ピストン上に低温水蒸気層を形成し、ノッキングと冷却損失を効果的に低減 乗用車用ガソリンエンジンとして世界最高水準の図示熱効率52.6 %を達成 概要 東京工業大学 工学院...
View Article50 ℃で水素と窒素からアンモニアを合成する新触媒 「CO2排出ゼロ」のアンモニア生産へブレークスルー
要点 50 ℃未満で水素と窒素からアンモニアを合成できる触媒の開発に初めて成功 今回、開発した触媒は既存の触媒を凌駕する性能で、CO2排出ゼロを実現 開発した触媒によって自然エネルギーからのアンモニア生産へ道が開かれた 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院の原亨和教授、元素戦略研究センター長の細野秀雄栄誉教授らは、50...
View Article東工大保有の131件の特許を無償開放 COVID-19による深刻な影響を克服し、社会再起動に向けた事業を支援
東京工業大学は、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)に起因した社会の深刻な影響を克服し、社会に貢献するために「社会再起動技術推進事業(Social Rebooting Technology Initiative)」を立ち上げました。その第一弾の活動として、本学が保有する特許131件を一定期間、無償で開放する「お役に立てれば(Hope to This Helps : HTH...
View Article方位が重要:最高の実用透明電極の作り方
ポイント 実用透明電極※1材料である酸化スズ※2薄膜で本系における過去最高の移動度※3を達成し、その値がほぼ理論上限値である事を示しました。 成長方位が移動度に大きな影響を与えている事を初めて明らかにしました。 赤外光を利用する次世代太陽電池の変換効率向上に寄与すると期待されます。 概要 酸化スズは透明電極として半世紀以上実用に使われている酸化物半導体です。しかしながら、その移動度は10〜40...
View Article100万気圧4000度の極限条件下で液体鉄の密度の精密測定に成功 ~地球コアの化学組成推定に向けた大きな一歩~
要点 本研究グループの世界をリードする超高圧高温発生技術と、大型放射光施設SPring-8の世界最高性能の放射光X線を用いて、100万気圧4,000度という極限条件下で液体鉄の密度の精密測定に世界で初めて成功しました。 今回得られた液体鉄の密度は、地球の外核(液体金属コア)の密度と比べると約8...
View Articleニュートリノの「CP位相角」を大きく制限 粒子と反粒子の振る舞いの違いの検証に大きく前進する成果をネイチャー誌で発表
要点 ニュートリノ振動現象において粒子と反粒子の対称性の破れの大きさを決める量であるCP位相角に大幅な制限を与えることに世界で初めて成功 ニュートリノに、粒子と反粒子の性質の違いがあるかどうかの問題に大きく迫る成果であり、今後の測定精度を高めた検証が期待される 概要...
View ArticleN-メチル化ペプチドを高収率・短時間で合成 安価な反応剤で生成した高活性中間体を活用
要点 医薬品候補として重要な「N-メチル化ペプチド」の高効率合成法を開発 安価な反応剤で生成した高活性中間体でN-メチルアミノ酸の低反応性補完 既存の手法と比べより短時間・高収率でN-メチル化ペプチド合成を達成 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の小竹佑磨大学院生(研究当時)、物質理工学院 応用化学系の川内進准教授(同)、科学技術創成研究院...
View Article培養神経細胞の均一性を担保し、神経細胞の分化を安定的に促進させる手法を開発
立体的な微細溝加工を施したナノシートを培養基材として利用。薬剤開発時の実験の再現性向上や移植医療への応用に期待 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の藤枝俊宣講師、東海大学 医学部医学科基礎医学系分子生命科学の大友麻子助教、同中川草講師、上田真保子奨励研究員、工学部応用化学科の岡村陽介教授(共に東海大学マイクロ・ナノ研究開発センター兼任)、早稲田大学...
View ArticleAI技術基盤の創出で「次世代のモビリティ」実現へ 東工大とデンソーITラボが連携し共同研究講座設置
東京工業大学と株式会社デンソーアイティーラボラトリ(以下「デンソーITラボ」)は、革新的なAI技術基盤の創出に向けた連携および共同研究に関する協定書を締結し、情報理工学院に「DENSO IT LAB 認識・学習アルゴリズム共同研究講座」を4月1日に設置しました。 背景とねらい...
View Article自然磁気ヘテロ構造を利用した単層磁石へのアプローチ
要点 磁性層と非磁性層からなる磁気ヘテロ構造のバルク物質(MnBi2Te4)m(Bi2Te3)nの発見と合成 本結晶を用いた2次元単層磁石の提案 トポロジカル物性と2次元磁石を研究するためのプラットホームになるものと期待される 概要 東京工業大学 元素戦略研究センターのWu Jiazhen(鄔...
View Articleナノ材料と色素分子の融合で人工光合成を実現 水と太陽光から水素を製造する光触媒の開発を加速
要点 酸化物ナノシートと色素分子を融合した可視光駆動型水分解光触媒を開発 太陽光に多く含まれる可視光をエネルギー源に水から水素を製造 色素増感型水分解光触媒における世界最高効率を達成 概要 東京工業大学 理学院...
View Articleフェロモン受容機構が退化した哺乳類をゲノム解析で特定 哺乳類の鋤鼻器官進化に関する新たな知見
要点 哺乳類261種についてフェロモン感覚に必須な2つの遺伝子を進化解析 この2つの遺伝子の機能を両方とも喪失した種を特定 フェロモン感覚が退化した哺乳類を新たにDNAレベルで見出すことに成功 概要 東京工業大学 生命理工学院...
View Article宇宙空間に流出する月の炭素を初観測 月誕生の定説を覆す発見
要点 月周回衛星「かぐや」[用語1]によって月全面から恒常的に宇宙空間に流出する炭素を発見 月は誕生時から炭素を含有していたことを示唆 月(と地球)の誕生・進化モデル(巨大衝突[用語2]説)について見直す契機となる 概要 大阪大学...
View Article粒子混雑効果による自発的なラチェット輸送に成功 外部操作を必要としない微小ロボット集団の制御に期待
要点 外部のポテンシャル操作不必要の新原理による集団のラチェット輸送を実現 粒子混雑効果でラチェット型ポテンシャルが自発的にON/OFFスイッチング アクティブマター物理学やLab-on-a-chipのための粒子操作技術に貢献 概要 東京工業大学 情報理工学院...
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