「がん遺伝子」として働くのか?組換え酵素Rad52が染色体異常を引き起こすことを発見 がん等の遺伝性疾患の治療薬開発に期待
要点 Rad52[用語1]が反復配列[用語2]を介した染色体異常[用語3]を引き起こすことを発見 染色体異常は発ガンの大きな要因であるが、その分子メカニズムは解明されていなかった Rad52は多機能であるが、DNAアニーリング活性[用語4]が特異的に低下したRad52-R45Kを作成することで、染色体異常への関与が明らかに 染色体異常により誘発されるガンなどの遺伝性疾患の治療薬の開発に期待 概要...
View Article原子核の秩序「魔法数」の消失をフッ素同位体で発見 中性子数が過剰な極限原子核に現れる魔法数異常
要点 中性子数が陽子数の2倍を超えるフッ素同位体:フッ素28(28F)の準位構造を初めて明らかに フッ素同位体28Fで魔法数20が消えている証拠を得た 魔法数の消失したフッ素同位体は、中性子星や宇宙における元素合成過程を理解する鍵ともなる 二重魔法数が期待される未知の同位体、酸素28(28O)の構造を解く手がかりに 概要 東京工業大学 理学院 物理学系の近藤洋介助教、中村隆司教授、理化学研究所...
View Article透明領域でダイヤモンド光学フォノンの光制御を再現 拡張されたモデルで高精度な再現が可能に
要点 透明領域における光学フォノンのコヒーレント制御に関する理論モデルを構築 励起光パルスの重なった時間領域及び任意の光電場波形の取り扱いが可能 超短パルス光を用いてダイヤモンドの光学フォノン量子状態を制御し、光干渉とフォノン干渉の結果を構築した理論モデルで再現 概要 東京工業大学 物質理工学院 材料系の木全哲也大学院生(博士後期課程3年)と科学技術創成研究院...
View Article最高水準の伝導度を示す新型プロトン伝導体を発見 燃料電池やセンサーなどの発展に貢献
要点 世界最高クラスの伝導度を示す、化学置換が不要な新型プロトン伝導体を発見、新しい材料設計指針による開発に期待 中性子回折実験と結晶構造解析により、高いプロトン伝導度の起源を解明 固体酸化物形燃料電池の低コスト化・用途拡大など多様な分野に応用可能 概要 東京工業大学 理学院...
View Article伝統芸能における身体活動は寿命延伸に効果がないことが判明 伝統芸能従事者(歌舞伎、能等)の寿命解析から判明
要点 1700年以降生まれの伝統芸能従事者の男性566名の寿命を解析・比較 長寿が予想された歌舞伎役者の寿命が他の伝統芸能従事者より短いことが判明 長期にわたる高強度の運動には寿命延伸効果がないことを示唆 概要 東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院の林直亨(はやし なおゆき)教授と毛塚和宏(けづか...
View Article「DNA液滴」の形成と制御に成功 人工細胞・人工細胞小器官や分子ロボットの開発に期待
要点 DNAナノ構造の液-液相分離により、水中にDNAの液滴を形成することに成功 DNAの塩基配列を緻密に設計することで、DNA液滴の融合・分裂、タンパク質の捕捉などの動的挙動の制御を実現 分子ロボットの開発や、人工細胞・人工細胞小器官(オルガネラ)の構築による原始細胞の起源の解明、人工細胞工学分野への貢献に期待 概要 東京工業大学 情報理工学院...
View Article伸び縮みによって色が変化する伸縮性カラーシートの開発に成功 皮膚に貼って画像を表示する電子皮膚応用へ向けて
概要 豊橋技術科学大学 電気・電子情報工学系の熊谷隼人(博士後期課程)、髙橋一浩准教授と、東京工業大学...
View Article偏波MIMO対応ミリ波フェーズドアレイ無線機を開発 5Gのさらなる高度化を実現
要点 256 QAM変調による偏波MIMOに世界で初めて成功 アクティブキャンセル技術により単一のアンテナ素子で二信号の同時送受信が可能 安価で量産可能なシリコンCMOS集積回路チップを搭載したミリ波無線機を実現 概要 国立大学法人東京工業大学 工学院...
View Article凝集誘起発光とは何か?その本質が明らかに 理論化学で発光現象を映画のように視覚的に再現
要点 1分子で働く理想的な凝集誘起発光(AIE)色素の発見 福井謙一博士の化学反応経路を予測する理論を発展させ蛍光現象を解明 大きな構造変化を経て失活する分子の探索により環境応答型蛍光色素を設計 概要 東京工業大学 物質理工学院応用化学系の小西玄一准教授、京都大学福井謙一記念センターの鈴木聡博士、フランス・ナント大学ジャン・ルエル材料科学研究所の佐々木俊輔博士、香港科学技術大学のBen Zhong...
View Article超音波照射のみで汎用培養ディッシュやフラスコから細胞シートを剥離 再生医療などの発展に貢献する基盤技術
要点 特殊な化学物質や培養環境などを用いずに、超音波照射のみで一般的な培養ディッシュやフラスコから細胞シートを剥離、生成する技術を世界で初めて開発しました。 通常の培養環境で細胞シートを生成できるため、細胞シートの活性は向上し、生産コストを低減できます。 培養フラスコから接着タンパク質を有する細胞シートの剥離を実現した技術は他に例を見ません。 概要 慶應義塾大学 理工学部...
View Articleウエハにダメージが生じないステルスダイシング加工を実現 3次元積層半導体用の極薄ウエハ開発に貢献
ステルスダイシングによる、ダメージが生じない極薄ウエハのレーザー加工技術を開発 レーザーダメージ評価用チップを開発し、ダメージの定量化に成功 無駄の少ない加工によりチップ収量の向上を実現 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Articleナノシート電極を用いた植物電位のライブモニタリングに成功 高大連携による研究成果 農業や学習キットへの応用に期待
要点 植物葉の電位を測定できる極薄電極(ナノシート電極、厚さ約300ナノメートル)を開発した。 明暗切り替え測定に対応し、約340時間(約14日)以上の貼付でも変色を引き起こさない低侵襲性を実現した。 SDGsに絡む研究であり、農業をはじめとする一次産業や学習キットへの応用が期待される。...
View Article相同組換えを活性化するメカニズムを解明 ゲノム編集の効率化への貢献にも期待
要点 相同組換えタンパク質であるDmc1は単独では効率よく機能しない Hop2-Mnd1複合体はDmc1のDNA鎖交換の開始反応を特異的に促進 Swi5-Sfr1複合体はDmc1の1本鎖DNAへの結合促進と共にDNA鎖交換を伸長 二種類の活性化タンパク質の相乗的機能でDmc1によるDNA鎖交換反応促進 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article超高真空中での電気伝導測定により単層セレン化鉄薄膜の高温超伝導を検出
要点 超高真空中での基板平坦化、薄膜成長、評価技術を駆使して実現 単層セレン化鉄の超伝導を保護膜不要の直接電気伝導測定により検出 高温超伝導の重要な追試であり、転移温度の議論に新たな知見を与える 概要 東京工業大学 理学院 物理学系の一ノ倉聖助教、平原徹准教授、物質理工学院...
View Article神経伝達物質に応答する人工イオンチャネルを開発 水精製技術への応用や難治性疾患の治療法確立に期待
要点 生命現象の根幹を担うイオンチャネルと同様の機能を有する人工分子を開発 神経伝達物質に応答して、イオン輸送のON/OFFを自在に切り替え可能 細胞膜の表裏を認識し、その環境の違いに応じたイオン輸送を実現 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の金原数教授、東京農工大学 工学系研究院の村岡貴博准教授(研究当時:東京工業大学 生命理工学院...
View Articleコンパクトな新奇中性子対の新たな証拠を発見 不安定核ビームを用いた実験と少数系理論により実現
要点 中性子数が過剰なホウ素同位体、ホウ素19(19B)の中性子ハロー構造を特定 19Bの中性子ハローにコンパクトな中性子の対「ダイニュートロン」の証拠 ダイニュートロンは中性子星の構造を理解する鍵にもなる 概要 東京工業大学 理学院 物理学系のKaitlin...
View Article相同なDNA配列間でRad51リコンビナーゼによるDNA鎖を交換するしくみを解明 ヒトがん抑制の分子機構研究に弾み
要点 DNA相同組換えの中心であるDNA鎖交換反応をリアルタイムで観察 触媒のRad51リコンビナーゼが相同配列を見つけて、DNA鎖を交換するしくみを解明 DNA鎖交換反応の分子機構のシミュレーションに成功 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 細胞制御工学研究センターの岩﨑博史教授、伊藤健太郎研究員、同大学 生命理工学院 生命理工学系のTAKAHASHI...
View Article有機トランジスタ用半導体の超高速塗布成膜に成功 プリンテッドエレクトロニクスの実用化に大きく前進
要点 液晶性有機半導体の特性を活用し従来に比べ2,000倍以上の成膜速度を達成 10 cm角基板にボトムゲートボトムコンタクト型トランジスタ250個を試作 素子間のばらつきの小さい高移動度(Ph-BTBT-10: 4.1 cm2/Vs)を実現 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所の飯野裕明准教授、半那純一名誉教授、Hao...
View Article