血液内のエクソソームをバイオマーカーとしたがん診断法の開発 がんの有無の判別や種類の特定に有効、がん診断への貢献に期待
要点 様々なヒト組織由来のエクソソームに共通するエクソソームマーカーを解明 ヒト血漿由来エクソソームを用いたがんの有無を判別するタンパク質パネルを報告。これを用いてがんの種類の特定が可能であることを併せて証明 概要 東京工業大学 生命理工学院...
View ArticleAIを使い生体材料(バイオマテリアル)の設計に成功 機械学習で生体分子の吸着を予測し、材料を高速スクリーニング
要点 材料の物性、生体分子との相互作用を、材料の化学構造から正確に予測 過去の文献データを利用したデータベースの構築と機械学習を活用 材料を高速にスクリーニングすることで、材料開発のスピードを圧倒的に加速 従来の試行錯誤的な材料設計のアプローチから脱却した、新しい開発手法 概要 東京工業大学 物質理工学院...
View Article金属イオン間の電子の授受で極性構造を制御 強誘電体・圧電体材料や負熱膨張材料の開発に新しい知見
要点 特殊な電子状態に起因した極性構造[用語1]を持つバナジン酸鉛とコバルト酸ビスマスを固溶させると、1:1に近い組成において、非極性の常誘電体[用語2]構造が出現することを発見しました。 この結晶構造変化の起源は、バナジウムイオンとコバルトイオンの間の電子の授受(金属間電荷移動)によることを明らかにしました。...
View Articleサンゴの天敵・オニヒトデの体表を覆う未知の共在菌をインド・太平洋の広域から発見
概要 宮崎大学農学研究科の安田仁奈准教授と台湾アカデミアシニカの和田直久博士、東京工業大学生命理工学院 生命理工学系の伊藤武彦教授・梶谷嶺助教・湯淺英知特別研究員、九州大学大学院医学研究院の林哲也教授・後藤恭宏助教・...
View Articleタンパク質を増やす秘訣に迫る 翻訳を促進するノンコーディングRNAの2次構造を決定
東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の石井佳誉教授(理化学研究所(理研)放射光科学研究センター NMR研究開発部門...
View Article生体内の金属触媒反応で薬効と物性を制御する プロドラッグのデザインに新たな指針
東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の田中克典教授(理化学研究所(理研)開拓研究本部田中生体機能合成化学研究室 主任研究員)、ケンワード・ヴォン研究員(理研 バトンゾーン研究推進プログラム 糖鎖ターゲティング研究チーム 研究員)らの共同研究チーム※は、がん細胞などの標的組織で選択的に薬剤を放出できる遷移金属触媒[用語1]反応を開発しました。...
View Article逆転の発想でSiCパワー半導体の高品質化に成功 非酸化による酸化膜形成で高品質化10倍
概要 京都大学大学院工学研究科の木本恒暢教授、東京工業大学科学技術創成研究院フロンティア材料研究所の松下雄一郎特任准教授(物質・情報卓越教育院)、小林拓真博士研究員らのグループは、省エネの切り札と言われるSiC(シリコンカーバイド)半導体で20年以上にわたって大きな問題になっていた欠陥(半導体の不完全性)を一桁低減し、約10倍の高性能化に成功しました。...
View Article膵臓β細胞のインスリン分泌時の活性酸素に対する保護作用を解明 糖尿病の再生医療、創薬研究への応用を目指す
要点 細胞質中のドパミンなどのモノアミンを貯蔵用小胞に取り込む小胞型モノアミントランスポーター2(Vmat2)は、細胞内のドパミンレベルの調節を介し、インスリン分泌を抑制的に調節。 膵臓β細胞でVmat2を欠損するマウスでは膵島のドパミン含量が低下、糖感受性インスリン分泌が上昇。...
View Articleタンパク質に潜むフラクタル構造がもたらす挙動をテラヘルツ光で視る
ポイント 生物の構成要素であるタンパク質[用語1]に内在するフラクタル[用語2]性がもたらす挙動(ダイナミクス)を、テラヘルツ光[用語3]で捉えることに成功しました。 ナノスケール[用語4]のフラクタル構造体とテラヘルツ光がいかに相互作用するかを明らかにし、振動スペクトルからフラクタル次元の情報を抽出することに成功しました。...
View Article球体からの円偏光放射の制御に成功 全方位型キラル光ナノアンテナへ
要点 電子線を用いてシリコン球からの円偏光放射の制御に成功 角度・エネルギー同時分解可能な完全偏波4次元カソードルミネセンス法を開発 ナノスケールでの光位相マッピングを実現 概要 東京工業大学 物質理工学院 材料系の松方妙子大学院生(博士後期課程2年)、三宮工准教授、スペインICFOのF. Javier García de Abajo(ハビエ ガルシア デ...
View Article量子アニーリング装置による量子シミュレーションを実行 非平衡量子統計力学理論の実証とさらなる発展に貢献
要点 量子アニーリング装置で量子シミュレーション(模擬実験)を実行 磁性体の非平衡量子統計力学理論がその成立条件を外れても成立していることを発見 量子アニーリング型量子コンピュータの新たな応用分野を開拓 概要 東京工業大学の西森秀稔特任教授らの研究チームは、D-Wave Systems...
View Article膨大な活性データの網羅的解析から低分子医薬品候補を創出 見落とされていた小さな構造変化から高い活性化合物を予測
要点 公共データベースから膨大な構造活性相関(SAR)を三次元に可視化 新規低分子医薬品候補の設計を行うSAR Matrix法の実用化に成功 既存の化合物より60倍の活性をもつ化合物を創出 ファーマコフォアフィッティングによる活性向上の機構解明 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の浅輪泰允大学院生(博士後期課程2年)、同大学 科学技術創成研究院...
View Article発光効率と大気安定性が高い、有害元素フリーの新規青色発光体を実現
要点 発光効率95%の青色発光体を開発。 大気中で高い安定性があり、鉛やカドミウムなど有害元素を含まない。 室温で溶液から合成可能で、フレキシブルディスプレイなどへの応用を期待。 概要 東京工業大学 元素戦略研究センターの李江伟(Jiangwei Li、リ ジャンウェイ)研究員、金正煥(Junghwan Kim、キム...
View Articleバイオマス資源からアミンを直接合成できる新触媒 再生可能資源からのポリマー原料・医農薬中間体製造に期待
要点 様々なアルコール原料から第一級アミンを直接合成する固体触媒を開発 ルテニウム粒子の電子的チューニングによる高機能化の実現 バイオマス由来の化合物から高付加価値ポリマー原料の合成に成功 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article「金‐銀‐銅」の合金微粒子を生成 オリンピックメダル金属の3元素から成る高性能触媒を開発
要点 1ナノメートルサイズの粒子中に金・銀・銅を混合した触媒を開発 従来の触媒よりも低温・低圧で駆動する、炭化水素の高活性酸化触媒 高エネルギー物質であるヒドロペルオキシドを生産する特殊な触媒 概要 東京工業大学...
View Article免疫調節薬ポマリドミドの新規作用機序の解明 再発・難治多発性骨髄腫の新たな創薬標的を発見
要点 多発性骨髄腫治療薬ポマリドミドの抗がん作用にARID2タンパク質の分解が関与 ポマリドミドは既知の標的に加えARID2を分解し優れた抗がん作用を発揮 ARID2は再発・難治性の多発性骨髄腫で高発現、「予後不良マーカー」に有用 概要 東京工業大学 生命理工学院...
View Article高い強誘電性を有する窒化物強誘電体の薄膜化に成功 低消費電力の不揮発性メモリへの応用に期待
要点 高い強誘電性を有する窒化アルミニウムスカンジウムで、これまでよりさらに強誘電性が高い膜の作製に成功。 10万分の1ミリメートル以下の薄い窒化アルミニウムスカンジウム薄膜でも強誘電性を示すことを世界で初めて確認。 低消費電力で動作する、不揮発性メモリへの応用に期待。 概要 東京工業大学 物質理工学院...
View Article可視光応答形光触媒による新型コロナウイルス不活化を確認
概要 東京工業大学(物質理工学院 材料系 宮内雅浩教授)、奈良県立医科大学(微生物感染症学講座 中野竜一准教授)、神奈川県立産業技術総合研究所(研究開発部 抗菌・抗ウイルス研究グループ)の研究グループは世界で初めて可視光応答形光触媒材料(CuxO/TiO2)による新型コロナウイルスの不活化を確認しました。その不活化条件を実験的に明示することにより、光触媒による抗ウイルス効果を学問的に示しました。...
View Articleピルビン酸応答転写因子の微生物における新規な役割を同定 微生物の物質生産能力の向上にも期待
要点 大腸菌のピルビン酸応答転写因子PdhRが、脂質の異化経路を制御していることを同定した PdhRがTCA回路や乳酸代謝経路、グリコール酸代謝経路など、ピルビン酸の濃度に直接的に影響を与える複数の炭素源代謝経路の制御に関わっていることを同定した PdhRが鞭毛形成のための制御因子を制御することで、細胞の運動性を制御していることを同定した...
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