新たな強誘電性を微細な酸窒化物単結晶を用いて実証 新規強誘電体材料の開発に期待
要点 酸窒化物の高品質な単結晶の合成に成功 新たな機構による強誘電性を酸窒化物単結晶で初めて実証 新規酸窒化物誘電体の開発に期待 概要 北海道大学 大学院工学研究院の鱒渕友治准教授、樋口幹雄准教授、吉川信一名誉教授、同総合化学院 博士後期課程の細野新氏(日本学術振興会特別研究員)、同理学研究院の武貞正樹准教授、東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article人工シャペロンにより脂質二重膜の2次元/3次元構造の高効率で可逆的な変換に初めて成功
要点 くし型共重合体・ペプチド複合体による、脂質二重膜の2次元ナノシート/3次元小胞の高効率で可逆的な変換に成功 外部刺激による形態の操作や、形態変換に伴う小胞内への物質封入を実現 ドラッグデリバリーシステムやリキッドバイオプシーへの応用を期待 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の嶋田直彦助教、丸山厚教授らの研究グループは、同 櫻井実教授および東京大学...
View Article全大学院生を対象にデータサイエンス・AI教育を実施 Yahoo! JAPAN等と協力し、社会的課題を解決できる高度な専門人材を育成
東京工業大学は2020年度より、全ての大学院生を対象にデータサイエンス(DS)と人工知能(AI)の教育を開始します。教育実施にあたってはYahoo! JAPANや国内外のグローバル企業と協力し、大学院生が持つ高度な専門知識とDS・AIを組み合わせて、社会的課題解決や新産業創出に貢献できる人材育成を図ります。...
View Article触媒駆動型の生体内エチレンセンサー 植物や果物の特定部位で産生されるエチレンの可視化に成功
東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の田中克典教授(理化学研究所(理研)開拓研究本部 田中生体機能合成化学研究室 主任研究員)、理研 同研究室のケンワード・ヴォン基礎科学特別研究員らの共同研究グループ※は、植物や果物の中で遷移金属触媒反応[補足1]を用いることで、外部ストレスへの応答や生体防御のため、あるいは熟成過程で産生される「エチレン」を現地(産生部位)で可視化することに成功しました。...
View Article巨大な一方向性スピンホール磁気抵抗効果を実証 従来の3桁高い1.1%の巨大な抵抗変化を達成
要点 トポロジカル絶縁体と強磁性半導体の接合により実現 強磁性半導体中のマグノン励起・吸収とスピン無秩序散乱を利用 スピン軌道トルク磁気抵抗メモリーの新しい読み出し原理に期待 概要 東京工業大学 工学院 電気電子系のファム・ナム・ハイ准教授とNguyen Huynh Duy...
View Articleリベラルアーツ研究教育院主催シンポジウム「石牟礼道子の遺した言葉」
水俣病患者とその家族の苦しみを克明に綴った代表作『苦海浄土』や、西南戦争を題材にした『西南役伝説』など、石牟礼道子は郷土の南九州を舞台に豊かな言葉を紡ぎました。その作品群は小説にとどまらず、詩歌や謡曲にまでわたります。没後2年を迎えようとする2020年、作家の町田康氏をお招きして、文芸批評家でもある本学の若松英輔教授と石牟礼道子について語り合う夕べを企画しました。石牟礼文学に造詣の深いおふたりととも...
View Article未来社会DESIGN機構(DLab)「未来社会像」「東工大未来年表」発表イベント 「こんな“未来”ってどう思う?―わたしたちが描いた未来の社会―」のご案内
未来社会DESIGN機構(DLab)は、これからの科学・技術の発展などから予測可能な未来とはちがう「人々が望む未来社会とは何か」を、社会と一緒になって考えデザインするための組織です。ワークショップなどを通じて楽しく真剣に未来について語り合いながら、豊かな未来社会像を描いていきます。...
View Article小天体衝突による火星から衛星への物質輸送、従来見積もりの10倍以上 火星衛星サンプルリターンで火星の全歴史の解明が可能
要点 火星上で起きた小天体の衝突によって、火星表層物質が吹き飛ばされ、その一部が火星衛星フォボスに降り積もっている。 最新の数値計算によって、フォボスには従来の見積もりの10~100倍の火星表層物質が混入していることが明らかになった。 日本が進める火星衛星サンプルリターン計画では、火星の全歴史が解読可能なサンプルを、欧米による火星本体の探査に先行して手に入れられる可能性がある。 概要 東京工業大学...
View Article加熱だけで分子の形を環状に変換する手法を開発 環状構造の量産化とそれを利用した材料創製に貢献
要点 環状分子は他の形状分子と比べ特異な機能・物性を発現するが、合成が困難 溶媒中で加熱することで、選択的に単一の環状構造へと変換することに成功 大量合成に適し工業利用はもちろん環状骨格の詳細な機能・特性の解析に期待 概要 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の青木大輔助教(JST...
View Article長寿命核分裂生成物の半減時間を9年以下に短縮 高速炉を用いた効率的な核変換法を提案
要点 高速炉を利用し4種類の長寿命核分裂生成物を効率的に短寿命化・減量 新しいLLFPターゲット集合体を考案 LLFPターゲットおよび減速材の材料特性、製造性を実験により実証 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 先導原子力研究所の千葉敏教授、東北大学の若林利男名誉教授、東京都市大学 工学部...
View Article廃棄グリセロールからDHAと水素の生産に成功 地球上に豊富に存在する安価な酸化銅を触媒に採用
要点 東工大のラマン分光技術と台湾科技大の触媒反応技術を組み合わせて実現 触媒表面における化学反応メカニズムを解明、最適な反応条件を見つけ出す 廃棄物の資源化、水素の産生により持続可能な社会構築に向け大きな貢献 概要 東京工業大学 物質理工学院 材料系の林智広准教授らは台湾国立科学技術大学のジア-イン チャン准教授(Prof. Chia-Ying...
View Article胃切除術による腸内環境の変化を解明 胃切除後の合併疾患の克服へ
要点 腸内細菌は、胃切除を含む様々な治療と関連する可能性があることが知られていますが、治療による腸内環境への影響は詳細には明らかになっていませんでした。 本研究では、便検体を用いたメタゲノム解析およびメタボローム解析により、健常者と胃切除術を受けた患者を比較し、胃切除術後の患者に特徴的な腸内細菌叢やその機能、代謝物質の変化を明らかにしました。...
View Article高効率で安定な固体触媒「Y3Pd2」を活用 鈴木カップリング反応の高活性化と安定性を実現
要点 炭素―炭素の結合の形成反応に高い活性と安定性をもつ固体触媒を発見 触媒となる物質はY3Pd2という化合物で電子が陰イオンとして働く電子化物 優れた特性はイオン化しやすい電子と負の電荷をもったパラジウムに起因 概要 東京工業大学 元素戦略研究センター長の細野秀雄栄誉教授、同センターの叶天南(Tian-Nan...
View Article異なる架橋高分子材料を接着する新手法を開発 自己修復研究の技術を革新的接着に展開
要点 これまで困難だった架橋高分子の粉末を混合一体化する革新的手法を開発 可逆的に分子が組み換わる「動的共有結合」による架橋高分子の自己修復に関する独自の研究成果を異種架橋高分子の接着に展開 開発された接着方法は簡便であり、多くの高分子新素材開発への展開に期待 概要 東京工業大学 物質理工学院...
View Article「スライムの化学」を利用した第5のがん治療法 液体のりの主成分でホウ素中性子捕捉療法の効果を劇的に向上
要点 液体のりの主成分であるポリビニルアルコールを中性子捕捉療法用のホウ素化合物に加え、治療効果を大幅に向上。 マウスの皮下腫瘍に対する治療効果はほぼ根治に近いレベルを実現。 臨床応用を目指し、ステラファーマ株式会社の協力を得て研究を推進。 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article社会人アカデミー 開催講座 Institutional Research論 第1期 2020年4月~7月 第2期 2020年9月~12月開催
大学IR(Institutional Research)は教学分野で遂行され、近年、多くの大学において大学の運営に関わるIRも求められるようになってきています。本講座では、IR実務者のスキルアップのために、IRの背景、基礎、応用を最先端のIR実務者による講義も含めた内容から学びます。 大学におけるIR実務に携わる皆様のご参加を、心よりお待ちしております。 日時 第1期 : 2020年4月11日 -...
View Article温室効果ガスを光照射で水素や化学原料に変換 高性能な光触媒を開発
要点 光照射のみでメタンの二酸化炭素改質反応を起こすことに成功 複合光触媒を開発し、従来の光触媒とは異なる反応機構を解明 地球温暖化ガスの有効利用策として期待 概要 東京工業大学 物質理工学院 材料系の庄司州作博士後期課程3年と宮内雅浩教授、物質・材料研究機構の阿部英樹主席研究員、高知工科大学の藤田武志教授、九州大学...
View Article「第二世代」バイオディーゼル燃料合成の触媒を開発 高活性・高再利用性の固定化触媒による省エネ合成が可能に
理化学研究所(理研) 環境資源科学研究センター グリーンナノ触媒研究チームの山田陽一チームリーダー、自然科学研究機構 分子科学研究所の魚住泰広教授、中部大学の樫村京一郎講師、東京工業大学 物質理工学院...
View Article超重原子核の新たな核分裂機構を解明 宇宙における元素生成の様相を理解するのに適用可能
要点 ウランの核分裂とは劇的に異なり質量数にも顕著なピークが現れることを発見 宇宙における元素生成の様相を理解するために適用可能な重要な結論を提示 ニホニウムなど新たな超重元素を合成する際にも重要な示唆を与える 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Articleオートファジーは凝集体でなく液滴状態のたんぱく質を分解する 細胞内の「ゴミ」は溜まる前の処理が大事
ポイント 選択的オートファジーは病原性のたんぱく質を分解することで疾病の発症を抑えていると考えられてきたが、液滴状態や凝集体などいろいろな状態を取るたんぱく質に対し、どの状態を効率的に分解できるのかよく分かっていなかった。 液滴状態のたんぱく質を効率的に分解する選択的オートファジーの仕組みが明らかになった。...
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