ディスプレイ用半導体の性能を左右する微量な水素の振舞いが明らかに 素粒子ミュオンで透明半導体IGZO(イグゾー)中の不純物水素の局所電子状態を解明
要点 微量水素が透明半導体IGZOの性能を左右するメカニズムの一端を、ミュオン注入により解明 概要 大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所の小嶋 健児 准教授(当時)、平石 雅俊 研究員、門野 良典 教授らのグループは、東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所の井手 啓介助教、神谷 利夫 教授、同大学 元素戦略研究センターの松石 聡 准教授、細野...
View Article有機薄膜太陽電池を使った高活性光触媒の作成に成功 可視光に応答する光触媒の性能向上に期待
要点 有機薄膜太陽電池の片側の電極を剥がし、有機材料を付与して有機光触媒を作成 可視光照射で高効率の光酸化反応を実現 一方向の高効率電子輸送を酸化に利用 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の長井圭治准教授、金沢大学 理工研究域 物質化学系の故桑原貴之准教授、髙橋光信教授、同...
View Article発生過程の胚での最初の遺伝子発現のきっかけを作る重要なヒストン修飾を発見
要点 発生過程の生きたままの胚で、転写活性化とヒストン修飾の変化を追跡することに成功。 胚ゲノムからの最初の転写に、ヒストンH3の27番目リシン残基のアセチル化修飾が重要な役割を果たしていることを確認。 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article大隅良典記念奨学金に「ファーストジェネレーション枠」を創設
東京工業大学では優れた人材を全国から集め、将来リーダーとして国際的に活躍できる人材の育成を目的として2018年度に「大隅良典記念奨学金」を設立しました。この度、この奨学金の新たな枠として「ファーストジェネレーション枠」を創設し、奨学生の募集を開始しました。...
View Articleサリドマイドが手足や耳に奇形を引き起こすメカニズムを解明 安全なサリドマイド系新薬の開発へ
要点 サリドマイドは胎児に催奇形性を示す薬剤ですが、サリドマイドはp63というタンパク質の分解を誘導することで手足や耳の発生を阻害していることがゼブラフィッシュのモデル実験系により明らかとなりました。 サリドマイドは本研究グループが以前に同定したサリドマイド標的タンパク質、セレブロンに結合し、セレブロンの働きを乗っ取ることで、p63の分解を誘導します。...
View Article分子機械の集団運動制御に世界で初めて成功 省エネルギーな小型デバイスの実現に大きく前進
ポイント 物理的な刺激を加えることで、自走する約1億個の分子機械の集団運動の制御に成功。 分子機械の行動パターンは変調可能で、自己修復する機能も有する。 省エネルギーな小型デバイスの実現や分子群ロボットの制御への応用に期待。 概要 北海道大学 大学院理学研究院の角五彰准教授、井上大介博士、佐田和己教授、岐阜大学 工学部 応用物理コースの新田高洋准教授、東京工業大学 情報理工学院のGreg...
View Article線形加速器を用いた透過型電子顕微鏡を開発 コンパクトな装置で高い加速の電子ビームによる顕微観察に成功
今回の発見 1. マイクロ波を用いて電子を加速する線形加速器を導入した透過型電子顕微鏡を開発し、顕微観察に成功しました。 2. 従来問題であった加速エネルギーのばらつきの問題を解決する新しい高周波チョッパを開発し、線形加速器の導入と顕微鏡分解能を両立させました。 3. 試料部の前後に線形加速器と線形減速器を導入し、試料部だけを高加速化するコンパクトな超高圧電子顕微鏡の原理実証に成功しました。 概要...
View Articleクライオ蛍光顕微鏡で分子イメージングに成功 鍵はナノレベルのピント合わせにあり
要点 ナノメートル正確度のクライオ蛍光顕微鏡が完成 通常の蛍光顕微鏡に比べて2桁高い正確度 長さ10ナノメートルの二本鎖DNAの両末端を1分子ごとに可視化 概要 東京工業大学 理学院...
View Article起業家支援に関する相互協力の覚書をビヨンド・ネクスト・ベンチャーズと締結 東工大発ベンチャーの創出、ベンチャー支援人材の育成などで連携
東京工業大学とBeyond Next Ventures(ビヨンド・ネクスト・ベンチャーズ)株式会社(以下、BNV)は、10月10日、「東工大発ベンチャー※1」の創出に向けた支援やベンチャー支援人材の育成などで、相互協力することに合意し、起業家支援に係る相互協力の覚書を締結しました。...
View Articleペロブスカイトナノ粒子LEDはなぜ低効率か ブリンキングによる消光時間の増加が原因と究明
要点 超解像顕微鏡により発光ダイオード中のペロブスカイト粒子の発光を解析 ナノ凝集体中の一部のナノ粒子のみで電界発光が生じていることを確認 上記一部のナノ粒子の電界発光の点滅度合いの増加が低い電光変換の原因 概要 東京工業大学 物質理工学院...
View Article太陽光で働く新しい水分解光電極を開発 電気エネルギーなしで安定に駆動する光電極の実現に期待
要点 太陽光照射下、酸フッ化物を光電極とした水の分解に成功。 長時間の光照射に対しても安定に駆動。 太陽光をエネルギー源に水から水素を製造、二酸化炭素還元への応用も。 概要 東京工業大学 理学院 化学系の前田和彦准教授、平山直樹大学院生らは、鉛とチタンからなる酸フッ化物[用語1]が太陽光照射下で水を分解する光電極[用語2]として機能することを発見した。...
View Articleペロブスカイト太陽電池特性の再現性、安定性を向上 官能基の存在と強固な接合界面の形成に成功
要点 酸素官能基を修飾したカーボンナノチューブ紙状電極(BP)を採用 初期の太陽電池特性にばらつきがあっても放置するだけで発電効率が向上 BP電極との接合界面がペロブスカイト層の再構成で強固になり特性が安定化 概要 東京工業大学 物質理工学院...
View Articleフラストレート量子磁性体におけるハイブリッド励起を発見 譲り合う励起状態たち
発表のポイント 量子無秩序状態から非共線磁気秩序状態への量子相転移を示すフラストレート量子磁性体の励起スペクトルを圧力下中性子非弾性散乱により観測した。 量子臨界点近傍において、位相揺らぎと振幅揺らぎのハイブリッド励起の検証に初めて成功し、そのミクロな起源を明らかにした。 フラストレート量子磁性体において、圧力による熱流やスピン流の制御の可能性が示唆された。 発表概要...
View Article軽量で安全な水素キャリア材料を開発 室温・大気圧において光照射のみで水素を放出
要点 ホウ化水素シートが常温・常圧条件で光照射のみで水素を放出 水素放出のメカニズムを計算科学による電子構造から解明 安全・軽量なポータブル水素キャリアとしての応用に期待 概要 東京工業大学 物質理工学院 材料系の河村玲哉修士課程2年、宮内雅浩教授、筑波大学の近藤剛弘准教授、Nguyen Thanh Cuong(ニュエン タン...
View Article火星の水はミネラル豊富な塩味だった 太古の火星が生命生存に適した星だったことを 水の水質復元から立証!
金沢大学環日本海域環境研究センターの福士圭介准教授、大学院自然科学研究科 博士前期課程1年の森田康暉さん、東京工業大学 地球生命研究所の関根康人教授(金沢大学環日本海域環境研究センター客員教授)、米国・ハーバード大学のRobin...
View Articleナノサイズの「異空間」をもつ新物質 反芳香族分子で構築された新しい分子ケージの開発に成功
要点 反芳香族分子を基盤にした分子ナノケージの構築に成功 反芳香族分子に囲まれた内部空間の性質を理論的に解明 取り込ませた分子と反芳香族分子間の反遮蔽効果を実験的に証明 概要 東京工業大学 理学院 化学系の山科雅裕助教(当時・JSPS海外特別研究員)とJonathan R. Nitschke教授(英国...
View Article第4回東京工業大学COIシンポジウム 地球の声“サイレントボイス”を「感じて、伝えて、行動する」
地球の声“サイレントボイス”を「感じて、伝えて、行動する」 IoT/AI技術の応用展開に関する講演が4件とCOI参加企業のポスター展示がございます。 教職員の方から学生さんまで広く興味持って頂ける内容ですので、参加登録のほどお願い致します。 日時 2019年11月25日(月)13:00 - 17:00(開場12:30) 場所 東京工業大学 大岡山キャンパス 大岡山西講義棟1 レクチャーシアター...
View Article生命理工学院 第7回生命理工オープンイノベーションハブ(LiHub)フォーラム ―メゾスケール分子と創薬― のご案内
国立大学法人東京工業大学生命理工学院は、生命科学と生命工学を広くカバーする国内最多の75研究室を擁する学術組織です。「生命理工オープンイノベーションハブ(LiHub)」は、各学術分野の最先端と社会・産業とを橋渡しする協創の場であり、社会還元を想定した分野テーマごとに、現在、複数の研究室が集結した11研究グループから構成されています。LiHubフォーラムは、LiHubの活動の一つとして、各研究グループ...
View ArticleJALと航空事業に関する共同研究の組織的連携協定を締結
本学と日本航空株式会社(以下、JAL)は、10月31日、航空産業界と地域・社会の持続的な発展に向け共同研究を推進することに合意し、組織的連携協定を締結しました。 概要...
View Article“動くDNA”による哺乳類の乳腺進化メカニズムを発見 レトロトランスポゾンが遺伝子制御の根源配列を増幅
要点 乳腺形成に関わる遺伝子発現の制御配列の多くが“動くDNA”から生じた レトロトランスポゾンが哺乳類の進化過程でエンハンサーの根源配列を増幅 乳腺の形成機構の進化の解明に向けて飛躍的に前進 概要 東京工業大学 生命理工学院...
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